皆さまこんにちは。
今回は、前回ご紹介した「ブリスターパック」について詳しく見ていきましょう。
諸説ありますが、ブリスターとは英語で「水ぶくれ」という意味からきていると言われています。
商品の形状に合わせて成型された透明プラスチックをよく見ると「水ぶくれ」のように見えてきます。
またひとくちにブリスターパックと言っても、様々なブリスターパックがあるのをご存じでしょうか?
1つ目は台紙にブリスターを差し込むスライドタイプ
2つ目は台紙にブリスターを貼り付ける溶着タイプ
3つ目は上下ブリスターで挟む開閉タイプ
があります。店頭でよく見かけるものは、この3タイプではないでしょうか。
興味を持って「どんなブリスターパックになっているのか?」見てみるのもおもしろいですよね。
商品の視認性を妨げず、水や埃、汚れから守り、傷つきにくくなるという利点がり、省スペースで陳列することができるため、店舗側にもメリットがあります。コロナ渦においても、消費者は衛生面や安全性に対する関心が重視されているため、プラスチックを大量に使うとはいえブリスターパックへのニーズは根強くあります。
しかし、環境問題に配慮したプラスチック削減の流れにも影響を受け、脱プラスチック・減プラスチックの取り組みが進んでいます。カフェやファストフードの紙ストローや、スーパーでのレジ袋有料化などその例です。ブリスターパックにもプラスチック削減の取り組みが求められています。バイオマス由来の素材に置き換える、より使用量の少ないシュリンクパックに置き換えるなど、いろいろな取り組みが始まっていますね。
店頭で手にする商品のパッケージから、プラスチック削減を無理のない範囲で取り組むことが大切です。最近では、リサイクル可能なプラスチックの使用や、紙製品や植物由来の素材の使用などが進んでいます。私たちの生活に身近なところからプラスチック削減に取り組むことが、環境にやさしい未来への第一歩となるかもしれません。
長苗印刷株式会社 パッケージ事業部 藤井